シロアリ対策

【シロアリの防除対策】

春になると、テレビで白蟻駆除の宣伝が増えてきます。それは、羽アリが飛ぶ季節だからです。ヤマトシロアリの羽アリは、4月末から5月上旬、雨の降った翌日の暖かい正午頃、多数の羽アリが一斉に飛び立ちます。イエシロアリの羽アリの群飛は、6月中旬から下旬にかけて日没直後に見られます。

家に羽アリを見かけたら、白蟻がいる可能性がかなり高いと思われます。

シロアリは、気がつかないうちに木造住宅の見えないところで繁殖し、構造体である「木」を食べてしまいます。構造体がシロアリに食べられてしまうと、地震が来たときに倒壊する恐れが出てきます。また、建物の耐久性も落ち、永く安心して住み続けることが、出来なくなってしまいます。

シロアリは、乾燥に弱い生き物です。ですから、白蟻が発生する要因に雨漏れや結露である可能性は非常に高いと言えます。

サーモアドベンチャーは、シロアリの予防工事から、万が一シロアリが発生したときの除去工事、そして雨漏りや結露の発生要因を突き止め、シロアリが再発しないように環境を改善するお手伝いをしています。

白蟻の種類

日本で家屋に被害をもたらすシロアリには、大きく分けて二種類あります。一つは、地下シロアリでもう一つは、乾材シロアリです。

地下シロアリは、昔から馴染み?のあるシロアリで、一般に地中に生息し、乾燥に弱く、湿った木材を好んで食することから、湿材シロアリとも言われます。この地下シロアリには、昔から日本に生息する、ヤマトシロアリとイエシロアリがいます。ヤマトシロアリは、日本全国に生息し、イエシロアリは、西日本以南から東海地方に多く生息しています。現在、多くの日本の家屋に被害をもたらしているのは、この地下シロアリ達です。特にイエシロアリのコロニーは、大きく、大きな被害をもたらします。このイエシロアリが、地球温暖化と共に北上をしています。また、このイエシロアリは、アメリカの南部の暖かい地域へもわたって、猛威を振るっています。

乾材シロアリは、乾燥に強く、乾燥した木材を食します。種類は、アメリカ乾材シロアリとダイコクシロアリの2種類がいます。アメリカ乾材シロアリは、アメリカから来たシロアリで、全国に広がりつつあります。コロニーは小さいのですが、飛来して、建物に住み着くために、発見が遅れることがあり、その結果、被害が大きくなることがあります。ダイコクシロアリは、沖縄地域に生息し、生息数はさほど多くありません。

【防蟻対策:ホウ酸】

従来からの防蟻剤は、人体への影響があったため、現在は、毒性の弱いものに変わっています。その為、保証期間も5年間と短い期間となっています。しかし、よく考えると、 保証期間が過ぎた後、合板や石膏ボードに囲まれた場所は、再び施工は出来ません。

そこで、注目されてきたのが、ホウ酸による防蟻処理です。ホウ酸は、現在、世界的に防蟻剤として使用されております。

シロアリが、ホウ酸を浸透した木材を食すると、シロアリが死んでしまいます。ホウ酸は、元々が鉱物で揮発しないため、半永久的に効果が期待されると言われています。このホウ酸は、人間には害がありませんので安心です。弊社では、このホウ酸を使用して、防蟻工事を行っています。

白蟻にはホウ酸を分解できません

【白蟻の発生要因と対策】

それでは、日本で一番被害をもたらしている地下シロアリは、どのような環境で発生するのでしょうか?それは、水分のある環境です。すなわち、湿気や雨漏れ、結露がシロアリを地中から呼び込む大きな要因なのです。シロアリや羽アリが発生したら、防除も大切ですが、その根本となる要因を探して改善しなければ、再び彼らはやってくるでしょう。

弊社では、白蟻の除去や予防はもちろん、白蟻の発生している環境を赤外線カメラ、含水率測定、水蒸気推移測定、ファイバースコープ等で調査して、白蟻の発生原因を探り、根本的な環境を是正する提案も行っています。

雨漏りは、ホウ酸を流してしまいます