【結露の兆候】

今、地球温暖化や断熱、気密性能と換気・冷暖房等の設備のバランスにより結露が急増しています。

●コンセントやスィッチ回りにカビが生えてきた。

●夏を過ぎたころから壁にカビが生えてきた。

●天井点検口周りにカビが出てきた。

●倉庫の天井から水滴が落ちてきた

●冬になると寝室の壁やサッシが濡れる 等々

これらの現象は、ほとんどが結露減少によるものです。結露を放置すると、カビや腐朽菌が発生するため、健康はもちろん、建物にも害が生じます。

【結露による被害】

結露が発生すると、私たちの暮らしに様々な被害を及ぼします。

[被害1 かび菌]

カビと結露は、セットのようなものです。「結露のあるところにカビ有り」と言っても過言ではありません。
カビは、ダニの餌にもなり、それ自体もアレルギーや喘息、肺炎、日和見感染、内臓疾患など、人の健康に様々な被害を与えることがあります。

[被害2 腐朽菌

結露は、腐朽菌ともセットのようなものです。結露によって含水率が上がった木材は、腐朽菌が繁殖し、建物の耐久性・耐震性に大きな影響を及ぼ子可能性があります。

計算上、耐震性能があってもそれを支える構造材が腐っては、安心できません。

[被害3 白蟻

結露は、白蟻を誘引します。日本のシロアリは、湿気が大好きだからです。特にイエシロアリは、大きなコロニーを作り、構造に大きな被害を与えます。一時的に白蟻の駆除をしても原因となる結露を直さないと再発する可能性が高いと言えるでしょう。

過去の阪神淡路大震災・東日本大震災で、倒壊した多くの建物が、白蟻や腐朽菌による構造材の劣化が原因でした。

【結露の種類】

建物に発生する結露は、発生時期や発生箇所、発生要因によっていろいろな分類の仕方があります。

季節で分けるのが、夏型結露と冬型結露です。今まで常識とされてきた断熱・気密仕様や防湿仕様は、冬型の結露対策が中心でしたが、最近の猛暑によって、これからは、夏と冬、両方の結露に対する防露対策の必要が出てきました。

猛暑のイメージイラスト
猛暑は最近の結露の原因に

また、発生箇所別では、内部結露と表面結露に分かれます。

表面結露は、悪化状況が見えますが、内部結露は見えないのでいつの間に被害が進行して、構造体や健康などに大きな影響を与えることがあります。
点検口・コンセント・スィッチ周りにカビが出てきたときには、内部結露の兆候ですので、注意しましょう。

そして、発生原因による分け方は、温度差由来結露と水蒸気由来結露、そしてその両方に由来する結露です。この、結露の発生原因は、断熱、換気、空調、気候変動、土地の環境、素材、暮らし方等に起因します。

結露の発生時期・発生箇所によって、調査方法が異なりますので、まずは、状況の説明を頂けますと助かります。

【結露調査の概要】

結露調査は、発生時期・発生箇所・建物構造などによって以下の調査から適した調査を選択して行います。

原因調査は、数日間の建物環境の温湿度データを取りますので、カビや結露が発生する時期に行うのがベストです。発生時期以外に調査を行う場合は、推測の域が広くなることをご承知おきください。お申込みいただいてから調査実施まで、多少時間がかかりますので、早めにご相談いただくことをお勧めします。

①赤外線調査

赤外線調査では、温度分解能力が0.03℃と非常に感度の高い赤外線カメラで温度状況の確認と結露水の確認を行います。

この調査によって、露店温度以下になっている箇所や内部結露の残留水分の範囲を調査し、被害状況の把握ができたり、温度差由来結露の原因を発見できる可能性があります。

②温湿度調査

外部、居室、床下、天井裏、壁内など、建物の各所に温湿度計を設置して、数日間、温湿度測定を行います。測定は、10~15分間隔で記録を取り、データから水蒸気量の推移や露点温度、結露計算を行って、水蒸気源を推測したり、由来結露・温度差由来結露の原因を調べていきます。

下のグラフは、水蒸気の推移グラフです。水蒸気の推移を見ることで、湿気がどこから来るのかを推測していきます。

③気密測定

冬に、第三種換気の建物で建物の気密が低いことが原因で、計画通りの換気がされず、結露が発生することがあります。

又、夏に、換気風量と気密バランスによって結露が生じることがあります。


この気密測定では、建物の隙間面積を測定したり、どこに隙間があるのか、通常の換気でどのくらい差圧が生じているかを調査します。

④結露 定常計算

断熱材、構造材、下地材、仕上げ材の全ての熱伝導率、透湿抵抗値から結露定常計算を行い、結路線図によってどの箇所で結露が発生するかを分析し、結露の発生原因を推測していきます。

⑤目視調査

カビの発生状況や生活パターン、周囲の環境を観察し、過去の様々な事例と照らし合わせて検証していきます。

⑥是正の提案

調査結果から結露やカビの是正提案を作成します

結露の原因調査は、カビや結露が発生する時期に行うのがベストです。発生時期以外に調査を行う場合は、推測の域が広くなることをご承知おきください。
お申込みいただいてから調査実施まで、多少時間がかかりますので、早めにご相談いただくことをお勧めします。

【カビ・結露原因調査の物件実績と概要】

1
一般住宅

木造・鉄骨・RCなど様々な構造体に対して、夏型結露、冬型結露、表面結露、内部結露の調査、浮遊カビの同定調査・除カビ・防カビ工事

2
マンション

夏型結露調査、冬型結露調査、表面結露調査、内部結露調査、浮遊カビの同定調査、除カビ・防カビ工事

3
老人ホーム

夏型結露調査、表面結露調査、内部結露調査、浮遊カビの同定調査、除カビ・防カビ工事

4
冷蔵倉庫

冬型結露調査

5
食品工場

夏型結露調査、内部結露調査

6
スーパー

夏型結露調査、内部結露調査、除カビ・防カビ工事

7
賃貸アパート

夏型結露調査、冬型結露調査、表面結露調査、内部結露調査、浮遊カビの同定調査・除カビ・防カビ工事

8
保育園

夏型結露調査、表面結露調査、内部結露調査、浮遊カビの同定調査・除カビ・防カビ工事

9
会社事務所

夏型結露調査

【結露調査の対応物件】

住宅、工場、学校、幼稚園、病院、宿泊施設、商業店舗、老人ホーム、公共施設、マンション、重要文化財など、建物種類を選ばず調査が可能です。

【カビ対策】

結露が起きている箇所には、カビが発生していることが良くあります。
カビは、ダニの餌になったり、喘息等のアレルギー疾患等、健康被害を引き起こす場合がありますので、放置せず是正をすることをお勧めします。
弊社では、カビ対策として
❶カビの種類と量の調査
❷除カビ・防カビ工事のサービスも提供しています。
詳細につきましては、下のリンクからアクセスをお願いします。

【結露調査ご依頼の流れ】


1
お問い合わせ

まずは、メールまたは、お電話でご相談、お問い合わせください。オンラインでの事前相談(無料)も可能です。

2
お見積もり

現状の写真、設計図書、現場状況などを拝見してお見積もりさせて頂きます。

3
調査

調査お申込後、スケジュールの調整の上、調査に必要な機器を持ってお伺いします。
 結露の 原因調査は、結露が発生する時期に行うのがベストです。
お申込みいただいてから調査実施まで、多少時間がかかりますので、早めにご相談いただくことをお勧めします。

4
報告書・ご提案

赤外線画像の解析、温湿度のログデータ解析、結露計算等によって、結露の原因、是正提案の報告書を作成いたします。