健康・快適・省エネな暮らしのために、断熱計画のシミュレーションをします。作成したシミュレーションは、そのまま、見積り作成に利用できますので、費用対効果を比較することができます。

①断熱性能(平均熱還流率:Ua値)シミュレーション

断熱材や開サッシなどの開口部を替えて建物の断熱性能(平均熱還流率:Ua値)がどのようになるか?断熱計画シミュレーションを致します。これによって断熱工事にかかる費用と断熱性能のコストパフォーマンスの比較が出来ます。また、ご希望の断熱性能値(Ua値)に合わせた断熱設計のシミュレーションの作成も可能です。

また、この断熱計画シミュレーションでは、冬にどこから熱が多く逃げているのか?また、夏は、どこから熱が多く入り込んでいるのか?を知ることが出来ます。これによって断熱工事の優先順位を選ぶことが出来ます。

下図(左)は、断熱リノベーション前に建物のどこから多くの熱が、逃げているかを数値で表しています。
この図を見ると、屋根から一番多くの熱が逃げていて、2番目が開口部、3番目が外壁、4番目が床となっているのが良くわかります。

次に熱が逃げている箇所を断熱リフォームした場合の断熱計画シミュレーションです。工事費用を抑えるために、解体工事が無い屋根・開口・床の断熱化工事を行い、外壁は、北側の寒い部屋のみ断熱パネルを貼るシミュレーションをしました。その結果が下図(右)です。断熱材の仕様を変えることで、建物から逃げている熱量が減少しているのがわかります。

建物全体の熱損失が、516.56W/K→146.09へ、70%以上も大幅に減少しました。

このように建物のどこから多く熱が逃げているかを知ることで、どこをどのくらい断熱工事をすれば良いかがわかります。予算をかける優先順位も明確になってきます。

②光熱費シミュレーション

ご希望の断熱性能と、設備仕様(冷暖房、換気システム、照明計画、給湯・設備計画・発電システム等)の組み合わせによって一次消費エネルギー量と光熱費のシミュレーションを作成いたします。

右図は、リフォーム前後で、どのくらい光熱費が安く出来るのか?シュミレーションをした例です。断熱化工事と省エネ設備の導入によって年間10万円以上の冷暖房費が節約できる結果となりました。ランニングコストが節約できるので、将来も安心です。

③ZEHシミュレーション

ZEHとは、ゼロエネルギー住宅のことを言います。ZEH住宅は、初期費用はかかりますが、健康・快適であるばかりでなく、将来にわたって光熱費をゼロに出来る基準の住まいです。

右図は、外皮・設備による一次消費エネルギーの削減と再生可能エネルギーの採用によって一次消費エネルギーが100%以上削減できた事例です。

新築やリノベーションでZEH住宅をご希望の方には、ZEH基準シミュレーションを行います。ご希望の仕様でシミュレーションしたり、ZEH住宅のための計画提案も行います。