温熱環境診断（Thermal environment diagnosis）

建物の気密性能が低いとせっかく良い断熱材を使用しても十分な効果を発揮できません。

隙間の多い家は、自然換気回数が多くなり、冬はたくさんの熱が逃げて寒く感じ、夏はたくさんの熱が入ってくるために暑く感じます。また、冷暖房の効率も悪くなりますので、光熱費も余計にかかります。
最近の猛暑では、気密の低さが、結露やカビの発生要因の一つにもなっています。

快適性や省エネのため、気密が高く無駄な隙間の無い家を作りませんか？工事中であれば、気密測定で、隙間を探すことも可能です。
隙間の少ない家を作るために、気密測定をお勧めします。

リノベーションの場合は、気密測定によって、今の建物の漏気箇所を知ることも可能です。気密測定後には、隙間箇所も明記した気密測定報告書を提出させて頂きます。

まずは、今の建物の気密性能を測定しながら、どのような気密工事が必要か？計画することから始めませんか？

建物の気密を上げて、より快適で、省エネな暮しを手に入れることをお勧めします。

●断熱リノベーションを行いたいけれど、今の断熱材の性能がわからないので、どの程度の工事をしたらよいか？わからない。
●築30年たつけれど、どのくらい断熱材の性能が劣化しているか知りたい。
といったような場合に、壁・天井等の断熱性能（熱貫流率：U値）を測定するシステムです。

このシステムは、JIS1495を取得しているJJJ断熱診断です。

温度センサーや赤外線サーモグラフィカメラを使用して、非破壊で測定することが出来ますので、建物を傷めずに断熱性能を知ることができます。測定をしたU値を元に外皮の断熱性能（Ua値）計算書や一次省エネルギー計算書を作成し、断熱改修の計画を作成していきましょう。　

■診断の手順
1.計測対象部位（壁・天井・床）の室内外に観光温度計を設置
2.PCに赤外線カメラ、データを受信するセンサ受信機を接続
3.環境温度計（室内）を含測定部位面を赤外線カメラで撮影
4.測定プログラム内でU値（熱貫流率）をリアルタイム表示
5.測定データを集計して、平均による実測U値を算出

断熱材は、年月と共に性能が落ちたり、ずれ落ちたりします。また、建てた当時の大工さんが、断熱材を入れ忘れていることも良くあります。

このような断熱材の異常は、高性能な赤外線サーモグラフィカメラによって、壁を壊さずに見つけることができます。

右の写真は、真夏の赤外線写真です。窓の下が、上の可視画像では異常はありませんが、赤外線画像では赤く高温になっていることが分かります。断熱材が入っていないため、外気の高温が室内に侵入している為です。

断熱材調査は、冷凍倉庫や冷蔵倉庫の防熱調査も可能です。

断熱材の欠損や異常が心配な方、断熱リノベーションを計画している方は、｢断熱材に異常が無いか？｣一度、調べてみませんか。

●建売住宅を購入したけれどが、冬寒くて耐えられない。

●今住んでいる住まいが、夏、暑くて眠れない

●断熱性能（Ua値）は、良いのに、洗面脱衣室や玄関が寒い。

等々の悩みを持っている方へ

赤外線サーモグラフィ撮影、温湿度測定、気密測定、断熱性能計算等で、冬の寒さ・夏の暑さ対策診断を行い、是正提案を行います。

快適・省エネな暮らしのために、断熱計画のシミュレーションをします。作成したシミュレーションは、そのまま、リノベーション計画で利用でき、見積り根拠となりますので費用対効果を明確に判断できます。

①断熱性能（平均熱還流率：Ua値）シミュレーション

断熱材、開口部の組み合わせを替えて建物の断熱性能Ua値（平均熱貫流率）がどのようになるか？断熱性能シミュレーションを致します。シミュレーションのパターンによってかかる費用と断熱性能の比較が出来ます。また、ご希望の断熱性能値（Ua値）を目指した、断熱設計のシミュレーション作成も可能です。

②光熱費シミュレーション
ご希望の断熱性能と、冷暖房計画、換気システム、照明計画、給湯・設備計画等の組み合わせ別に、一次消費エネルギーと光熱費のシミュレーションを作成いたします。

③ZEHシミュレーション
ZEHとは、ゼロエネルギー住宅のことを言います。ZEH住宅は、初期費用はかかりますが、健康・快適であるばかりでなく、光熱費をゼロに出来る基準の住まいです。ZEH基準を目指した断熱仕様や一次消費エネルギー仕様のシミュレーションを提案します。