【付着カビ・浮遊カビの調査】

人に害を及ぼすカビの種類は、100種類くらいと言われています。アレルギー性喘息や過敏性肺炎もカビが一つの要因です。最近は、猛暑の影響で、内部結露やエアコンのカビが原因と思われる過敏性肺炎が増えています。

カビの種類によっては、ごく稀に感染症で死に至る危険なカビもあります。カビの毒は、熱では消えません。 また、小さいお子様や高齢者の方、糖尿病の方など抵抗力の低下した体内で異常繁殖して病害を引き起こすカビの日和見感染も注意が必要です。

過敏性肺炎夏型過敏性肺炎(最近の猛暑による内部結露・エアコンのカビの影響)
真菌感染症深在性真菌症 肺や内臓への異状繁殖による感染
表在性真菌症 水虫などの白癬菌症、カンジタ症など
アレルギー喘息・蕁麻疹・鼻アレルギー等 各種アレルギー
真菌中毒症発がん性物質、機能障害物質の生成
食品の変質食糧、加工食品油脂などの変敗・変質
工業生産物の劣化繊維・木材・建材・紙・塗料等々の劣化や腐食
環境の汚染空気・水

弊社のカビ種類と量の調査は、付着カビと浮遊カビの調査があります。
現場で採取したカビを培養し、カビの種類と量を検査します。

カビ対策工事の前後にカビの調査を行うことで、工事の効果が出ているかをデータで知ることができます。

浮遊カビの調査]

空気中に浮遊しているカビの種類や量を調査します。エアーサンプラーでカビを採取し、培養することで、浮遊しているカビの種類や量を知ることが出来ます。
下表は、カビ対策工事の前と後で浮遊カビの種類と量を比較した表です。工事前後の浮遊カビを調査したところ、カビは大幅に減少し、日本建築学会の基準もクリアしました。

雨漏りや結露でカビが発生している、咳が止らない、かび臭い、小さなお子様や高齢者の方など免疫力の低い人が暮らす場所などでカビが発生している場合なども、浮遊カビの調査をお勧めします。

下表は、日本建築学会の浮遊カビの基準が定められた表です。

この表と浮遊カビデータを照らし合わせることによって、空気中のカビの量が多いかを、知ることができます。

付着カビの調査

物に付着しているカビの種類と量を調査します。これによって、目に見えるカビの種類や量を知ることが出来、口中に入った場合に害があるか?や、浮遊カビ調査で多かったカビの主要因となっているかを知ることができます。
除カビ・防カビ工事の前後に採取することで、箇所別に除カビ工事の効果が出ているかを知ることもできます。

また、外壁や塀などカビか汚れか分からない時にも、この調査は有効です。汚れに見えるものがカビの場合は、カビを除去してから塗装工事が必要です。もし、カビの上から塗装してしまうと、塗料がカビの栄養分になり、時間が経つと却って黒ずみがひどくなることがあります。

下の写真は、汚れのように見えますが、外壁や塀に生えたカビです。

カビの種類と量の調査をご希望の方は、カビの発生している箇所がわかる図面とお写真をお送りください。