健やかな住まい作りのために今のお住まいを正しく知りましょう
《K様邸 断熱リフォーム診断事例》
◆きっかけ
今住んでいる、築35年の在来木造住宅が、入浴時に脱衣・洗面所が寒くて、耐えられない。 もっと、楽しく快適に暮らしたい 。
それに、ヒートショックで、脳梗塞になることも心配!
だから、断熱工事を行って快適な暮しを手に入れたい。というK様の診断事例をご紹介します。
1.断熱材の欠損調査
赤外線サーモグラフィで、断熱材の欠損箇所を調査しました。
◆冬に床から冷気がのぼってくるとのことでしたので、床下を確認したところ、断熱材が入っていませんでした。
2.壁内結露カビ調査
コンセントボックスからファイバースコープカメラで壁の中を調査したところ、カビが発生していました。原因は、断熱性能が低いために起こる結露です。カビの除去・防かび工事を行った上で、結露が発生しない環境を作るための断熱工事が必要です。
3.気密測定
気密測定で隙間相当面積(C値)を測定しました。
◆気密測定の調査結果
4.壁の断熱性能(熱貫流率:U値)の測定調査
◆断熱性能の測定調査結果
5-1 今のお住まいの光熱費シミュレーション
5-2 今のお住まいの性能基準
6-1.リノベーション計画の光熱費シミュレーション
6-2.リノベーション計画の省エネルギー基準
現在のお住まいとリノベーション計画後のお住まいの省エネルギー基準比較を行いました。断熱性能等級1から断熱性能等級4(最高等級)へ大きく性能が向上しています。
7.健康で快適なリノベーション提案
①建物検診:断熱欠損調査
★断熱欠損調査:断熱材がはじめから入っていなかったと推測できる場所や、断熱材の垂れによる欠損が見受けられました。リフォーム後のシミュレーションでは、セルロースファイバーを想定しておりますが、施工は専門業者が行いますので、安心です。
②建物性能測定
★断熱性能測定・・・測定した壁の断熱性能は、新省エネルギー基準に該当し、天井・床は、断熱材が無く、旧省エネルギー基準に届かない低い性能でした。
その結果、家全体の断熱性能UA値としては、2.37W/㎡Kと旧省エネ基準を下回り、断熱性能は、等級1と最低等級となっています。
★気密測定・・・測定した建物の気密性能C値(隙間相当面積)は、9.91㎠/㎡と低気密の性能値を計測しました。家に28cm角の穴が空いていることになりますので、すきま風が入り込む冬寒い家と言えます。従いまして、エネルギーロスが非常に大きい家となっています。
今の気密住宅基準では、2.0㎠/㎡を上回る性能を持った住宅が基準となっておりますので、比較すると遙かに隙間の多い家と言えます。
③外皮性能・光熱費
現在の住まいとリフォーム後の外皮性能・エネルギー消費量・光熱費の比較を行いました。断熱材は、壁・天井にセルロースファイバーを使用し、床は、押出法ポリスチレンフォームを使用しました。サッシは、1番熱損失が大きな箇所ですので、樹脂サッシへ交換するシミュレーションをしています。
このように、建物の断熱性能を上げ、サッシを交換することで、断熱性能等級は、現在の最低等級1から、リフォーム後は、等級4と最高等級となります。その結果、建物は、冬温かく、夏は冷房効率の高い快適な住まいに改善されます。
光熱費のシミュレーションで比較すると、年間54,000円程の冷暖房費が、節約できます。更に浴槽の断熱化や照明を省エネ仕様に変更することによって、更に年間22,000円程の光熱費の節約ができるという結果が出ました。
このように、シュミレーションの段階では、トータルで年間76,000円ほどの光熱費の節約ができる計算ですが、家電製品や空調設備の省エネ化等で、更なる光熱費の節約が見込めます。
また、今回の燃費シュミレーションでは、気密性能が反映されておりません。今回の工事で気密性能を上げることで、快適性は、数値以上に向上されるでしょう。尚、気密性能を上げる際には、計画換気を行い、★★★★建材の使用に留意しましょう。
◆断熱調査・断熱診断の価格表
リノベーションをする際にお得なパッケージ調査です。不明な点やお悩みがございましたら、遠慮無くご相談・お問い合わせください。
本格的に 断熱・気密工事に300万円以上費やそうとお考えの方には、お勧めのパッケージ調査プランです。
パッケージ調査プラン | 価格(税別) | 備 考 |
断熱測定・気密測定・断熱材診断 | 100,000円 | 壁内調査を含みます |
断熱測定・気密測定・断熱材診断 断熱性能シミュレーション | 150,000円 | 壁内調査を含みます シミュレーションは、 3パターン迄可能です |
ご希望の方には、 断熱リノベーションに精通した、ビルダーをご紹介することが可能です。