【マンションの結露とカビの調査(事例:東京都武蔵野市)】
築25年の都内マンションの1Fに発生した結露、カビの事例です。昨年、12月に入ると北側の部屋に結露とカビが発生。原因の調査に伺いました。発生したのは、北側と東側の外壁に面する壁とそのコンセント付近、天井のコーナー付近です。
調査は、最初にサーモグラフィカメラによる漏水の有無確認、雨水浸入の可能性の確認を行いました。
調査の結果、壁の一部から雨水の侵入跡を発見。防水処置をします。天井からは、雨漏りや漏水は、確認できませんでした。
次に結露の発生しそうな熱橋部を調査します。
壁コーナーとコンセントに顕著な低温がありました。結露の発生箇所と一致します。
次に 各室の水蒸気量を調査しました。
その結果、水蒸気量の量は、浴室天井裏が最も多く⇒浴室⇒洋室⇒トイレの順となっていました。また、外気は、室内より水蒸気量が少ない状態でした。このことから、浴室に近いほど、水蒸気量が多いため、結露の原因の一つである水蒸気は、浴室からきていることがわかりました。
実際、お住まいの方に聞いてみると、浴室ドアは、開放して、浴室の換気扇は、入浴後30分くらいしか回していないそうです。マンションは、気密性が高いので、水蒸気がこもりやすいと言えます。浴室ドアは閉め、浴室の換気扇は、十分乾燥するまで回しておくことが、効果的です。
[ご提案]
浴室の換気扇を回しておいても結露が起きる場合は、洋室の断熱工事が必要です。
今回は、住む方には、浴室ドアは閉めた状態で、浴室換気扇を24時間回していただくことを提案し、オーナー様には、結露計算によって、内窓の取り付けと壁と天井の断熱工事 を提案させて頂きました。
【カビ工事について】
今回は、カビの除去工事も行いました。かなりカビが進行していましたが、すっかりきれいになりました。防カビ処理もしたので、安心して暮らせます。
カビ菌は、完全に死滅させないと再発します。市販のカビ取り剤は、見た目はきれいになりますが、完全にカビを死滅させないので、耐性が出来て却って悪化することがあります。
【結露調査の費用】
マンションの結露調査にかかる費用は、 現場の状況や構造体、箇所数によって異なって参ります。 費用の詳細は、図面や雨漏れの状況、写真などを拝見した上、お見積もりさせて頂きます。お問い合わせやお見積もりのご依頼は、下記フリーダイヤルか、下記の「メールでのご相談はこちら」からお願い申し上げます。
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