【断熱リフォーム診断(事例:西東京市 K様亭)】

健やかな住まい作りのために今のお住まいを正しく知りましょう

ご依頼のきっかけ

今住んでいる、築35年の在来木造住宅が、入浴時に脱衣・洗面所が寒くて、耐えられない。 もっと、楽しく快適に暮らしたい 。
それに、ヒートショックで、脳梗塞になることも心配!

だから、「断熱工事を行って快適な暮しを手に入れたい」というK様の診断事例をご紹介します。

[1. 断熱材の欠損調査]

まず、赤外線サーモグラフィで、断熱材の欠損箇所を調査したところ、所々に断熱欠損が見られました。

欠損個所は、2F階段サッシ下、洋室窓下、寝室の窓周り全体にありました。

赤外線サーモグラフィでの、断熱材の欠損箇所を調査結果


次に、冬、床から冷気がのぼってきて寒いとのことでしたので、床下を目視確認したところ、断熱材が入っていませんでした。

床下写真
床下には、断熱材が入っていませんでした。

[2. 壁内結露カビ調査]

コンセントボックスからファイバースコープカメラで壁の中を調査しました。

《調査結果》

壁内にカビが発生していました。原因は、断熱性能が低いために起こる内部結露です。
カビの除去・防かび工事を行った上で、結露が発生しない環境を作るための断熱・防湿工事が必要です。

[3. 気密測定]

気密測定で隙間相当面積(C値)を測定しました。

《気密測定の調査結果》

K様亭の隙間相当面積は
9.91㎠/㎡でした。

この数値は、家の中に28cm角の隙間が空いていることになりますので、大きな熱を損失しています。

[4. 壁の断熱性能(熱貫流率:U値)の測定調査]

《断熱性能の測定調査結果》

K様亭の壁の熱貫流率は
0.63W/㎡kでした。
この数値は、新省エネルギー基準(平成4年基準)に相当し、現行の省エネルギー基準には満たない性能です。

[5-1. 今のお住まいの光熱費シミュレーション]

今のお住いの断熱性能と各設備を元に一次消費エネルギー量を算出し、光熱費を計算しました。

[5-2. 今のお住まいの性能基準]

今の住まいの性能が、昭和55年基準とかなり昔の基準になっており、断熱性能がかなり低い時代の基準ということがわかります。

[6-1. リノベーション計画の光熱費シミュレーション]

[6-2. リノベーション計画の省エネルギー基準]

現在のお住まいとリノベーション計画後のお住まいの省エネルギー基準比較を行いました。
断熱性能等級1から断熱性能等級4(最高等級)へ大きく性能が向上しています。

[7. 健康で快適なリノベーション提案]

《① 建物検診:断熱欠損調査》

断熱欠損調査:断熱材がはじめから入っていなかったと推測できる場所や、断熱材の垂れによる欠損が見受けられました。
リフォーム後のシミュレーションでは、セルロースファイバーを想定しておりますが、施工は専門業者が行いますので安心です。

《②建物性能測定》

断熱性能測定:測定した壁の断熱性能は、新省エネルギー基準に該当し、天井・床は、断熱材が無く、旧省エネルギー基準に届かない低い性能でした。

その結果、家全体の断熱性能UA値としては、2.37W/㎡Kと旧省エネ基準を下回り、断熱性能は、等級1と最低等級となっています。

気密測定:測定した建物の気密性能C値(隙間相当面積)は、9.91㎠/㎡と低気密の性能値を計測しました。家に28cm角の穴が空いていることになりますので、自然漏気が多く、冬寒く、夏暑い家と言えます。エネルギーロスが非常に大きい家と言えるでしょう。

今の住宅基準では、24時間換気システムが標準です。この換気システムを有効的に機能させるために2.0㎠/㎡を上回る性能を持った住宅が理想的な気密性能と言われていますので、比較すると遙かに隙間の多い家と言えます。

《③外皮性能・光熱費》

現在の住まいとリフォーム後の外皮性能・エネルギー消費量・光熱費の比較を行いました。断熱材は、壁・天井にセルロースファイバーを使用し、床は、押出法ポリスチレンフォームを使用しました。
サッシは、1番熱損失が大きな箇所ですので、樹脂サッシへ交換するシミュレーションをしています。

このように、建物の断熱性能を上げ、サッシを交換することで、断熱性能等級は、現在の最低等級1から、リフォーム後は、等級4となります。今の居住環境と比べ、冬温かく、夏は冷房効率の高い快適な住まいに改善されます。

光熱費のシミュレーションで比較すると、年間54,000円程の冷暖房費が、節約できます。
更に浴槽の断熱化や照明を省エネ仕様に変更することによって、更に年間22,000円程の光熱費の節約ができるという結果が出ました。

このように、シュミレーションの段階では、トータルで年間76,000円ほどの光熱費の節約ができる計算ですが、家電製品や空調設備の省エネ化等で、更なる光熱費の節約が見込めます。

また、今回の燃費シュミレーションでは、気密性能が反映されておりません。
今回の工事で気密性能を上げることで、快適性は、数値以上に向上されるでしょう。尚、気密性能を上げる際には、計画換気を行い、★★★★建材の使用に留意しましょう。

【断熱調査・断熱診断の価格表】

リノベーションをする際にお得なパッケージ調査です。不明な点やお悩みがございましたら、遠慮無くご相談・お問い合わせください。

本格的に 断熱・気密工事に300万円以上費やそうとお考えの方には、お勧めのパッケージ調査プランです。

パッケージ調査プラン価格(税別)備   考
断熱測定・気密測定・断熱材診断150,000円壁内調査を含みます
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